活動報告
子どもたちの誕生日
児童養護施設の子どもたちのエピソード
オレンジの羽根運営事務局です。本日のブログでは、児童養護施設で暮らす
子どもたちの誕生日についてのエピソードを紹介します。
(エピソードの内容は子どもを特定できないように名前表記や年齢を変えています。)
児童養護施設で暮らす子どもたちの誕生日について
「児童養護施設で暮らす子どもたちの誕生日ってどうしているのだろう」と気になった方がいらっしゃるのではないでしょうか。
児童養護施設の子どもたちは、両親からの虐待や、事故や病気で亡くしている場合などのさまざまな理由から施設で生活をしています。そのため、家庭で生活していたときに自分の誕生日を祝ってもらった経験がない子どもや、誕生日会を体験したことがない子もいます。中には、「あんたなんか生まなきゃよかった」と親から言われた子どももいます。このような言葉を受け続けることで、「自分なんていなくなればいい」「生まれてこなければよかった」という思いに囚われ、自己肯定感を大きく傷つけ、自分自身を大切にできなくなってしまうのです。
私が職員として勤めていた施設では、ユニット(生活しているグループ)で子どもたち一人ひとりの誕生日には誕生会を行います。
誕生日の子どもの好きなケーキの味と夕食メニューのリクエストを聞きます。その日は、誕生日の子どもが主役の日なので、喜んでもらえるように職員も工夫をして準備をします。誕生日会では、みんなでハッピーバースデーの歌を歌い、お祝いをします。誕生日プレゼントは担当職員より贈ります。
私が勤めていた施設では、ユニット(生活グループ)ごとに、子どもたち一人ひとりの誕生日には誕生日会を行っていました。誕生日の子どもには好きなケーキの味や夕食のメニューをリクエストしてもらい、その日を特別な日にするため、職員もさまざまな工夫をして準備します。誕生日会では、みんなでハッピーバースデーの歌を歌い、お祝いをし、誕生日プレゼントは担当職員から贈ります。
ある日、Aくんが施設に入所して初めての誕生日会を迎えた際、彼は涙を流していました。その理由を聞くと、「家にいた時は、お祝いしてもらったことがなかったから、『おめでとう』って言ってもらえて嬉しかった」と語ってくれました。その後、Aくんは「来年の誕生日会には、これをプレゼントしてほしい」と職員に頼んでいました。こうしたやり取りを通して、誕生日が子どもたちにとってどれほど特別なものになっているかを、改めて感じました。
子どもたちが抱える思い
児童養護施設の子どもたちは辛い体験をしてきています。親からの虐待によって「自分は大切にされていない」と感じている子どもたちは少なくありません。
私が勤めていた施設では、子どもたち一人ひとりに対して「あなたは大切にされていて、愛されている特別な存在なんだよ」ということを、言葉にして伝えるようにしていました。施設を卒園した子どもたちは、親を頼ることが難しく、一人で生活していかなければならない状況に置かれます。しかし、もしつまづいたり、悩んだりしたときに、卒園後も気軽に施設に連絡を取れる、SOSを出せる繋がりがあることは、とても重要です。そうした繋がりを持つことで、子どもたちが安心できる場所を、私たち職員として用意してあげたいと考えています。
子どもたちのこれから未来を支えていくには
施設を卒園した子どもたちは「金銭面の問題」が一番大きな壁になっています。
怪我をしたり、体調を崩してしまえば、仕事やアルバイトに行けない日が出てしまうので、その分の収入が減ってしまいます。
通院・治療にもお金がかかってきてしまうので、お金の心配をして通院することを我慢する子たちがいることもあります。お金の悩みから稼げる夜の仕事や犯罪に手を染めてしまう子も少なくありません。
子どもたちの夢と未来を支えていくには、多くの皆様からの支援が必要です。
子どもたちに支援・寄付を考えてくださっている皆さまへ、あなたの寄付・支援が子どもたちの夢や未来を支えます。
<わたしたち現場職員からのお願い>
オレンジの羽根募金では、児童養護施設の子どもたちへ向けた支援活動を行っております
子どもたちを支えるためには皆様からの支援が必要です。
ぜひご協力をお願いいたします。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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