活動報告
ボランティア活動報告「特定非営利活動法人 HUG for ALL」
2025年度児童養護施設ボランティアサポート基金「活動報告」
① ボランティア団体の紹介
HUG for ALLでは、クエストプログラムを通して、子どもたちの「生きる力」を育みます。全プログラムを通して、子ども自身が「自分は価値のある存在だ」「自分は幸せになっていい」「自分が幸せになることを願っている人がいる」と、自分自身の存在価値を感じ、自分の未来を信じられるように、子どもに対して肯定的なかかわりを継続的に行っています。
①まなびクエスト(小学生対象)
一人ひとりの状況に合わせた学び体験を提供する対話型プログラムで、成功体験を積み重ね、まなびに向かう力を育みます。また、自分の考えを言葉にすること・その言葉を受け止められることを通じ、言葉の力を育むと共に、意思を伝える力を育みます。
②あそびクエスト(小学生対象)
あそびを通じ、子どもが夢中になれることや得意なことを発見するプログラム。アートや理科実験、プログラミングなどの多様な「あそび」を提供し、子どもたちの強みや興味関心を可視化します。
③はたちクエスト(中高生対象)
自分を知る・社会を知る・暮らす力を育むことを中心に、さまざまな体験や多様な大人との対話を通して、子どもが自分らしく人生を歩むための知識や考え方を育みます。また、共に未来を考え、社会で自立する準備を進めています。
初年度より関わっていた子どもが18歳を迎え、施設を卒業しました。
そのため、2024年度からは、上記のクエストプログラムに加え、25歳まで定期的に面談を通して子どもたちをサポートする「はたちクエスト 退所者編」もスタートしました。
② ボランティア活動の魅力
「まなびクエスト」では、1人の子どもに対して2名以上のボランティアが担当制で継続的に見守るため、中長期で関わるほど、子どもたちの成長を感じることができます。
「あそびクエスト」では、担当に限らず様々なボランティアと関わってもらうことで、多様な視点で子どもの好きなこと、得意なことを見つけることができると考えています。
「はたちクエスト」では、思春期ならではの子どもの変化もありますが、子どもが小学生の頃から信頼関係を築いているからこそ、安心して気持ちを話せる大人として関われていると考えています。
③ 具体的なボランティア活動のエピソード
2017年の活動開始時に小学生だった子どもが2024年3月に18歳を迎え、施設を退所したことです。施設内のグランドでサッカーボールを追いかけていた子どもたちが、すっかりスーツが似合う大人になり、子どもたちの成長を実感することができました。
特にまなびクエストでは、1人の子どもを担当の大人が中長期で見守る体制だからこそ、その子どもの変化に気づくことができるのではないかと感じています。
④ ボランティア活動を通して学んだことや、成長できたこと、得られたスキルについて
子どもへの接し方は、会社でのメンバーへの接し方にも通じている思います。子どもたちの得意なことを見つけようとする視点は、会社のメンバーそれぞれの良さをみつけようとする視点につながっています。その結果、プロジェクト内で各メンバーがどのように活躍してもらえば、最大限に力が発揮できるかを考えて仕事を進められるようになりました。
⑤ これから新しくどんなことに取り組んでいきたいか
2024年度より、在所時から関わっていた子どもを25歳まで継続して見守る活動を始めました。一人暮らしや初めての社会人生活や進学でつまづくこともあるかと思いますが、定期的に顔を合わせ、安心して相談できる関係を築いていきたいと考えています。
⑥ 児童養護施設で暮らす子どもたちの魅力について
特別な差はないと思いますが、集団生活をしているため、他人に対する優しさや気持ちを汲み取る力は高いと思います。また、あそびクエストを通してアート面での能力(発想や色彩感覚)が豊かだと感じることがありました。
⑦ これからボランティアを始めようと思っている人にメッセージ
子ども向けのボランティアというと、「学習支援」など教科学習のイメージがあるかと思います。HUG for ALLでは、子どもたちと「年が離れたお友達」として各クエストのプログラムを一緒にまなび、失敗し、中長期で見守る活動です。(そのため、ボランティアのことを「クエストフレンド」という名称で呼んでいます。)
子どもたちを「導く」存在ではなく、「友達」として関わってくださる方や、その活動に共感して応援してくださる方が1人でも増えていただければ嬉しいです。HUG for ALLに関わらず、「児童養護施設」やとりまく環境のことを知り、自分にできることを「やってみる」人が1人でも増えてくださると嬉しいです。
<わたしたち現場職員からのお願い>
オレンジの羽根募金では、児童養護施設の子どもたちへ向けた支援活動を行っております
子どもたちを支えるためには皆様からの支援が必要です。
ぜひご協力をお願いいたします。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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