活動報告
ボランティア活動報告「特定非営利活動法人 HUG for ALL」
2026年度児童養護施設ボランティアサポート基金「活動報告」
① ボランティア団体の紹介
都内2か所の児童養護施設で生活する子供を対象に、下記の3つの活動を行っています。
①おもしろラボ
子どもが「やりたいこと」を見つけ、実現していく場です。1人のこどもに2人以上のボランティアがつき、やりたいことを一緒に考え、実現をサポートします。例えば、好きなことの紹介やミュージカル表現、地元企業と協力したお祭りへの出店、遠足の計画から実行まで、子どもの発想をそのまま活動にしていきます。同じ空間の中で、それぞれが自分らしいペースで挑戦できることも『おもしろラボ』の特徴です。
②じぶんラボ
中1〜高3の6年間を通して、子どもたちの「やってみたい」に寄り添い続ける活動です。思春期特有の揺れ戻りやアイデンティティの模索を踏まえ、単発の成功体験ではなく、途切れない関係性を大切にしています。自分と向き合い、主体性を尊重されながら「やってみたい」を実現していく中で、周囲とのつながりも深まっていきます。写真展の開催やネイルサロン/メイクブースの出店など、子ども自身が企画から実行まで担う活動を展開しています。
③くらしラボ
児童養護施設などを退所した若者たちが、頼れる人やコミュニティとつながりながら、自分らしい生き方を見つけていくための場所です。退所後は支援体制から離れ、孤独感や不安を抱えやすくなるため、気軽に相談できる存在であり続けることを大切にしています。子どもの生活の困りに寄り添いながら、HUGフレンドのコミュニティへ迎え入れ、日々のサポートを行っています。トラブルの早期発見や、必要に応じた専門機関へのつなぎも担い、若者が孤立しない仕組みを作っています。

② ボランティア活動を通して学んだことや成長できたこと、得られたスキルについて
正直に言うと、仕事では相手に期待するスキルや成果が伴っていないと、機嫌が悪くなり、それが態度に出てしまうことがありました。「できて当然」という基準で相手を見てしまっていたのだと思います。
しかし、子どもたちと関わる中で、その考え方が変わりました。できないことや未熟な部分を「足りない」と捉えるのではなく、「のびしろ」として捉えられるようになったのです。年相応にできないことがあっても、それは成長の途中にある証であり、責めるべきものではない—そう思えるようになりました。
この視点の変化は、仕事における人との関わり方にも良い影響を与えています。相手の「できていない部分」ではなく、「これから伸びていく可能性」に目を向けられるようになったことで、以前より穏やかに、そして前向きに人と接することができていると感じます。

③ ボランティア活動していて嬉しかったこと、やっていて良かったと感じる瞬間を教えてください。
小学1年生の頃から担当しているこどもが、この4月から高校生になりました。初めて会った日のことは今でも覚えています。声をかけても無言だったり、「あっちいけ」と言われたりすることもしばしばで、なかなか心を開いてもらえませんでした。
転機を感じたのは、コロナ禍の自粛期間中、オンラインで話す機会が増えた頃です。誕生日が近づくと「何か言うこと忘れてない?」と甘えた様子を見せてくれるようになりました。また、私が体調を崩して面談に参加できなかったときには、「体調を調えて、次回は来るように」と、まるで励ますような言葉をかけてくれたこともあります。
そうしたやりとりから、月1回の面談を楽しみにしてくれていることが、少しずつ伝わってきました。「あっちいけ」と言っていたあの子が、今では素直に甘えたり、こちらを気遣ってくれたりする—その変化に、関わり続けてきた時間の重みを感じます。
④ ボランティア活動をしていて、葛藤・対応に迷ったり悩んだことはありましたか?
はい、あります。
例えば、子どもたちが施設に入った理由や事情については、あえて聞かないようにしています。だからこそ、『何気ない自分の言動が、知らないうちに傷つけていないか』ということには、いつも気を配っています。
また、対応に困ったときは施設職員の方々にも相談しながら、より良い接し方を一緒に考えるようにしています。
⑤ 児童養護施設で暮らす子どもたちの魅力を教えてください。
小学生から高校生まで、年齢に応じたごく自然な子どもらしさを持っています。遊びに夢中になったり、思春期らしい反抗を見せたり、勉強に苦労したり—特別な子どもたちというより、どこにでもいる同年代の子どもたちと変わらない印象を受けます。
一方で、集団生活をしているからこそ身についている力も強く感じます。
・決められた時間割や生活のルールを自然に守っている
・年下の子の面倒を見たり、譲り合ったりする場面が多い
・相手の気持ちやペースを尊重する姿勢が身についている
家庭では甘えられる場面でも、施設では「みんなで暮らす」ことが前提になっているぶん、自然と自立心や協調性が育っているように感じます。

⑥ 児童養護施設についてどんなイメージを持っていますか?
ボランティアを始める前は、「親と一緒に暮らせないかわいそうな子」というイメージがありました。今は、「大きな家」や「学生寮」のようなイメージです。
そこには血のつながった家族ではないけれど、食事をしたり、宿題をしたり、ケンカをしたり、それを温かく見守る職員さんがいる日常があります。
施設に来ることになった事情は様々ですが、『お互いを尊重しあいながら、たくましく生活している』という捉え方に変わりました。
⑦ 児童養護施設の子どもたちにどのような支援が必要だと思いますか?
虐待などで大人に傷つけられた経験から、自分の可能性を否定したり、周囲の大人を信頼して頼ることが難しいと感じています。傷ついた心が癒えるには時間がかかり、すぐには心を開けません。だからこそ、どんな時も子どもの可能性を信じて寄り添い、「大丈夫」の裏にある微妙な変化に気づいて声をかけられる大人が、一人でも多くいればと考えています。
⑧ これから団体として新しくどんなことに取り組んでいきたいか教えてください。
スタッフやボランティア一人ひとりが「子どもにとって、どんな場や関わりがいいだろう」と、日々自分なりに考えながら活動しています。こどもたちが「自分の存在を認められること」から始まり、いろいろな体験を重ねる中で少しずつ自分への信頼を取り戻し、可能性に気づき、やってみたいことに挑戦していく——そんな道のりに寄り添う大人を、こどものまわりに増やしていきたいと思っています。

⑨ これからボランティアを始めようと思っている人にメッセージをお願いします。
社会的養護の問題に関心をもっていただき、ありがとうございます。
HUG for ALLのこだわりたいこと(バリュー)の1つに『「知る」ことからはじめよう』があります。まずは、社会的養護のことを「知る」ことから始めていただければと思います。(私たちもNoteを通して、団体が大切にしていること、活動内容を発信しているので見ていただけると嬉しいです。)
HUG for ALLに限らず、様々な団体がボランティア募集や寄付の受付をされていると思います。自ら現場で体験したいと思った方は、ご自身の無理のない範囲で活動に参加されると良いと思います。
走り回るこどもたちと対峙する体力に自信がない…などの場合は、活動している仲間を寄付で応援いただくだけでも励みになります。
どんな形でも良いので、「自分ができること」をやってみる勇気をもち、一歩踏み出してください。

<わたしたち現場職員からのお願い>
オレンジの羽根募金では、児童養護施設の子どもたちへ向けた支援活動を行っております
子どもたちを支えるためには皆様からの支援が必要です。
ぜひご協力をお願いいたします。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>

<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>

オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ

お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル

日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら

【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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